2011-01-01から1年間の記事一覧

閑話 −僕と契約して魔法少女に・・・ その1−

魔法少女とインキュベーターと責任関係始まりは@ryoasai74 氏の window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; j…

閑話 −僕と契約して魔法少女に・・・ その2−

僕と契約して魔法少女に「さて、君はソウルジェムの本質、それがなんだかわかるかい?」 「ソウルジェムの本質・・・魔法の、魔力の源、かな。」 「確かにソウルジェムは魔法少女に特別な力を、魔法を与えてくれる。でもね、それは本質とは言えない。その本…

第3章 観測と測定 その6 −観測−

病院などで受ける検査には、身長、体重、ピークフロー値など量で測れる定量的なもの(測定と呼ばれています)以外に、血液型などA,B,O,AB等のようにカテゴリに分けられるものがあります。そこで、図3.7では「カテゴリ観測」という型を新たに考え、さらに量で…

閑話 −責任関係の統合モデル−

ちょっと第2章の責任関係にもどって、そこで構築されたモデルを統合してみました。統合したからといって何かいいことがあるのかって言われると、とくにはないのですが、各図を機械的に(Odel記法の図から)置き換えるのよりは少しは頭を使うこともあり、何…

第3章 観測と測定 その5 − 測定 −

入院などをすると様々な検査を受けることになります。身長、体重、血糖値、血圧値、などなど。そういった測定の量を人クラスの属性として持たせると、人クラスは非常に大きく複雑なものとなりかねません。そこで、測定する項目をオブジェクトとしてみなし、…

第3章 観測と測定 その4 − 複合単位 −

単位には基本となる原子単位とそれらを組み合わせた(掛け合わせた)複合単位があります。例えばSI単位系であれば長さの単位 m、質量の単位 kg、時間の単位 s、電流の単位 Aなどが原子単位(基本単位っていいます)に相当し、加速度の単位 m/s^2や電荷量の単…

第3章 観測と測定 その3 − 換算率 −

1フィート = 304.8 ミリメートル(googleで出ました)のように同じ次元をもつ単位同士であれば、適切な換算率をかけてやることで(大概の場合は)単位の変換を行うことができます。図3.3では、そのような単位換算を行うために、単位間を換算率オブジェクトで…

第3章 観測と測定 その2 − 量 −

図3.1では人の身長、体重、血糖値を記録するため、それぞれのフィールドに数値を記録するものになっています。ただし、このモデルでは身長、体重、血糖値に適切な単位が付与されていないため、それぞれの数値の持つ意味が不明確となります。 身長にはcm、体…

第3章 観測と測定 その1 − イントロ −

第3章では、実世界のものや事象についての情報を記録していく際に、どのように対象とする情報をモデル化するかについて議論されます。この章のモデルの内容は、医療分野において要求される複雑な測定や観測をモデル化した際の知見をもとに構成されていると…

第2章責任関係 その10 − ポスト −

組織においては業務や責任が特定の人物ではなく、ポスト(役職)に割り振られていることがおおいです。このような場合、図2.15のように、パーティのサブタイプとしてポストを導入することで、そのポストにかかわる業務や責任をポストに結びつけることができ…

第2章責任関係 その9 − 業務範囲 −

操作レベルにおける個々の責任関係に付加的な情報を与えるため、"業務範囲"を責任関係に関連付けます。図2.14のモデルにおいては、業務範囲は抽象クラスとなっており、その実体はサブクラスにおいて定義されます。 本文中の各例とそれに対応したオブジェクト…

第2章責任関係 その8 − 階層責任関係 −

ここ(2.7 階層責任関係)では、抽象度の高い概念である責任関係型をサブタイプで分類し、サブタイプのレベルに置いてモデルを詳細化することで、アロマコーヒメーカ(ACM)社の様なレベルを持った階層型の組織構造(事業部-地域-部門-営業所)や、医師と患者の…

第2章責任関係 その7 − パーティ型の汎化 −

そろそろ内容も難しくなり、エプシロンみたいに知った風して語ることもできなくなったので、これからは、分からないところ、疑問に思うところ、迷っているところなどなど吐露しながら散文体で書いていきます。 図2.10は以下のようになります。 ここで、原著…

閑話 − パワータイプ −

この「アナリシスパターン」、パワータイプ(powertype)が重要な役割を持っているようです。 UMLの仕様書のひとつUML 2.3 Superstructure Specification (http://www.omg.org/spec/UML/2.3/)にはパワータイプの例として次の図が示されてます。 Tree Speciesが…

第2章責任関係 その6 − 責任関係の知識レベル −

エプシロン「じゃあ今日は、図2.9から見てみようか」 「図の下半分、パーティと責任関係のところはいいよな。この図では責任関係に期間とそれから新しく作業がつながってるけれども。」 ミュー「うん、だいじょうぶ。わかる。なんとなく」 「そうか。じゃあ…

閑話 − 糊オブジェクト、糊クラス −

組織構造や責任関係のインスタンスって、いかんともそのインスタンス名が付けづらいですよね。 この例だと「John SmithがACM社で働いていることをあらわす雇用関係:責任関係(or 雇用)」とでもなるのでしょうか。こうなるともうオブジェクト図全体をあらわし…

第2章責任関係 その5 − 責任関係 −

ミュー「責任関係、って難しい言葉だね。そゆの好きだよねエプちゃん。」 エプシロン「いや、別に俺の好き嫌いの問題じゃないだろ。」 「じゃあ、いきますかさっそく。エプちゃん。図2.8だよね」 「これ、図2.6に似てるだろ。組織構造をあらわしてたやつ」 …

第2章責任関係 その4 − 続・組織構造 −

エプシロン「うん、うまいな。このクッキー」 ミュー「エプちゃんもう食べてる。今紅茶淹れるからちょっと待ってよ。」 「うん、じゃあ待ってる。」・・・「エプちゃん。」 「ん?」 「えっと、そのパワー・・なんとか」 「パワータイプ(powertype)な」 「う…

第2章責任関係 その3 − 組織構造 −

エプシロン「さっそくだけど、図2.6から見てみようか。」 ミュー「この図には型を持った関連の使用ってタイトルがついてるね。」 「うん。」 「型を持った関連っていうのは、、」 「うん。前回の図2.5を見てみようか。あれは2つの階層構造が示されたよな。…

閑話休題 − エプシロンとミュー −

エプシロン、ミューの掛け合いはここにないもの―新哲学対話作者: 野矢茂樹,いとう瞳出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2004/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (14件) を見るが元です。お勧めです。ここでは、私が本を読み物事…

第2章責任関係 その2 − 組織階層 −

ミュー「コーヒーは苦くて飲めないよ」 エプシロン「何だいきなり。アロマコーヒーメーカ(ACM)社の組織構造が例に挙がっているからか?まあ、俺もブラックは苦手だな。」 「ミューはミルクとお砂糖いっぱい入れたカフェオレなら飲めるよ。でもね、夜寝れなく…

第2章責任関係 その1 − パーティ ―

エプシロン「で、だ。第2章の責任関係から始めるわけだが」 ミュー「エプちゃん、第1章はどうしたの?ねえ?」 「この章の重要概念としては、パーティと責任関係が挙げられているな、うん。」 「(聞こえてる癖に、エプちゃん・・・)」 重要概念 パーティ…

アナリシスパターンにとっついてみよう

マーチン・ファウラー著『アナリシスパターン』アナリシスパターン―再利用可能なオブジェクトモデル (Object Technology Series)作者: マーチンファウラー,Martin Fowler,堀内一,友野晶夫,児玉公信,大脇文雄出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション発売日…