閑話 −責任関係の統合モデル−

 ちょっと第2章の責任関係にもどって、そこで構築されたモデルを統合してみました。統合したからといって何かいいことがあるのかって言われると、とくにはないのですが、各図を機械的に(Odel記法の図から)置き換えるのよりは少しは頭を使うこともあり、何か気付くこともあるかなと。1つ気づいたのは「責任関係」に関連づけられている「業務範囲」が図2.9中の「作業」を拡張したものになっているってところですね。

 クラスが多く複雑そうに見えますが、操作レベル(ピンクで示されたクラス群)の「パーティ」と「責任関係」、知識レベル(水色で示されたクラス群)の「パーティ型」と「責任関係型」からなる"四角形"が全体的なモデルの構造を決定してますのでそこに注目するとよいです。なお、知識レベルにおける、「責任関係型」およびそのサブクラスに対する制約の記述は省略しています。