第2章責任関係 その7 − パーティ型の汎化 −

 そろそろ内容も難しくなり、エプシロンみたいに知った風して語ることもできなくなったので、これからは、分からないところ、疑問に思うところ、迷っているところなどなど吐露しながら散文体で書いていきます。

 図2.10は以下のようになります。

ここで、原著の方には"責任関係"が示されていませんが、責任関係型への制約(ノートに表示)と整合性と取るため責任関係を追加しています。
 図2.10は基本的に図2.9と同様の構造となっていますが、知識レベルのパーティ型に汎化-特化の関係、つまりスーパータイプとサブタイプの関係を持てるようにしたものです。スーパータイプ-サブタイプの関係としては、例えば、医師と一般開業医の関係などが考えれれますが、このモデルでは、スーパータイプである医師に関係した責任関係型(とそれに付属する様々な特性)は、当然サブタイプとなる一般開業医にも引き継がれることを示しています。
 一般開業医であるEdwards医師と患者であるJohn Smithとの責任関係についてのオブジェクト図を図2.10.aに示しておきます。一般開業医からそのスーパータイプとなる医師への関連をたどって、Edwards医師とJohn Smithとの間の患者の同意という型の責任関係が導出されていることに注意してください。