第2章責任関係 その8 − 階層責任関係 −

 ここ(2.7 階層責任関係)では、抽象度の高い概念である責任関係型をサブタイプで分類し、サブタイプのレベルに置いてモデルを詳細化することで、アロマコーヒメーカ(ACM)社の様なレベルを持った階層型の組織構造(事業部-地域-部門-営業所)や、医師と患者の間の責任関係(患者の同意)などをより厳密に記述していきます。
 図2.11から図2.13まで順にモデルを精緻化しているようですので、3つ並べて示しておきます。



ここで述べておかないといけないのは、この3つのモデルはどれも間違ったものというわけではなく、必要に応じて使い分けることが重要であるということです。
 図2.13について述べると、ACM社の様な階層型の組織構造はレベル付き責任関係型として、医師と患者の間の患者の同意については方向付き責任関係型として記述されるのかなと考えています。
 なお、レベル付き責任関係型と階層責任関係型の違いについてはまだいまいちピンと来ていません。特に階層責任関係型が何をあらわしているのかがきちんとつかめていないので、オブジェクト図を書きつつ、わかったきたら後日報告したいと思います。